じんましん|蕁麻疹|寒冷じんましん|コリン性じんましん|子供のじんましん|慢性じんましん(原因・症状・治療・薬)

じんましんとは?

じんましんは、全人口の15%〜25%が経験する皮膚の疾患です。

 

そういう意味では、とてもありふれた症状だといえます。

 

ほとんどのじんましんが、深刻な病気を心配するほどのものではありませんが、まれに、呼吸の異常、血圧の低下、などといった症状をともない、命にかかわる場合もあります。

 

じんましんの原因としては、食事やストレスがあります。

 

また、寒さや暑さ、物との接触、汗や日光なども原因になることがあります。

じんましんの症状

皮膚に「みみずばれ」のようなそこだけ盛り上がった発疹(ほっしん)あるいは膨疹(ぼうしん)ができ、強いかゆみをともないます。

 

ふつう、数十分から数時間で、まったく跡形もなく消えます。
しかし、まれに長時間消えないこともあります。

 

1ヶ月以内におさまるものを急性じんましんといいます。
1ヶ月以内におさまらないものを慢性じんましんといいます。

じんましんの原因・種類・対策

●食べ物
「ヒスタミンを分泌させるもの」や「ヒスタミンに似た成分を含むもの」がじんましんの原因になります。
(例)魚、イカ、エビ、カニ、サラミ、チーズ、ワイン、チョコレート、イチゴ、トマト、ナス、ほうれん草、タケノコ、そば、人工着色料、牛乳、大豆、ナッツ、卵など

 

●薬
ペニシリンなどの抗生物質、アスピリン、ホルモン剤、サルファ剤など

 

●物理的接触<非アレルギー性>
(機械的・人工的じんましん)ブレスレット、時計のバンド、ハンドバッグのひもなど
皮膚を圧迫したり、ひっかいたりする刺激で起きます。
バンドなどで体を締めつけすぎないようにすることが大事です。
また、ゆったりした服を着たり、スカートのように裾で足が擦れるものははかないようにしましょう。
(寒冷じんましん)冷たい物質、冷水、寒い風など
寒いところにいくときは、肌の露出を減らしましょう。
また、冷たい風に直に触れないようにしましょう。

 

(温熱じんましん)入浴、ストーブなど
(日光じんましん)日光

 

●物理的接触<アレルギー性>
(接触じんましん)魚、貝、花粉、植物、せっけん、金属、ゴム、洗剤、ホコリ、ダニなど
アレルギー性じんましんの場合は、接触直後に急激なかゆみや膨疹が広がる傾向があります。

 

●ストレス・疲労、暗示、思い込み
→心因性じんましん

 

●発汗(温熱、疲労、精神的緊張などで)
→コリン性じんましん
コリン性じんましんは、青年期に多く見られるもので、発汗に関係する交感神経からアセチルコリンが分泌されることが原因と考えられています。
2〜4ミリほどの小型のじんましんが体や腕に現れ、ふつう、数分から三十分、長くても数時間で消えます。

 

●膠原病(こうげんびょう)や血管炎といった全身の病気があり、こうした病気の症状としてじんましんが出現することがあります。

 

●その他危険なじんましん(時に命にかかわる)
→食物依存性運動誘発じんましん
小麦、かき、エビ、魚介類、ナッツ類、セロリ、卵、ぶどうなどを食べ、運動したところ、呼吸困難になったり、血圧が低下したり、意識を失ったりして、時には命にかかわります。

 

→口腔(こうくう)アレルギー症候群
花粉症を持つ人が、リンゴ、桃、メロンなどの果実を食べたところ、呼吸困難になったり、意識が低下したりして、時には命にかかわります。

じんましんの診断・治療・薬

じんましんの診断は、症状をみてするので、あまり難しくありません。
しかし、原因はさまざまなので、問診や検査で突き止める必要があります。
その際、特に、問診の時に重要なのは、
「何を食べたか」、「何に触ったか」といったことを詳しく医師に話すことです。
たとえば、最近食べた物を思いだし、1つ1つ紙に書き出してみる、といったことをすれば、
医師が原因を突き止めるのに大いに役立ちます。

 

問診や検査などでアレルギー性だとわかれば、抗アレルギー薬を処方してくれます。
この場合、抗原となっている物質を避けるようにしなければなりません。

 

その他、一般的なじんましんの場合は、抗ヒスタミン薬のうちH1受容体拮抗薬の内服を行います。
ただし、この薬にはつぎのような副作用があります。
眠気、めまい、だるさ、目のかすみ、便秘、頻脈、尿しぶりなど。

 

慢性じんましんの場合、H1受容体拮抗薬を長期服用することになりますが、
緑内障、不整脈、前立腺肥大症などの持病を持つ人は注意が必要です。

 

※医師が薬を処方する場合、患者の症状を見ながら、処方する薬を変えたり、量の増減をしたり、薬と薬の組み合わせを変えたり、いろいろ試しながら患者に最も合う薬と量を探り出します。
症状にピッタリ合う薬がわかると、じんましんはピタッとなくなります。

 

けれども、症状がでなくなったからといって、すぐに服用をやめてしまうと、また再発することがあります。
たとえ症状が出なくなっても、医師の指示に従ってください。

子供のじんましん

基本的には、大人も子供も同じですが、
ただ、食べ物が原因で起こるじんましんの場合、
子供の頃はより過敏に反応する傾向があります。

 

鶏卵、牛乳、小麦が3大アレルゲンと呼ばれていますが、その他に、魚介類、豚肉、そば、大豆、キウイフルーツ・マンゴーなどの果物があります。

 

調理法を工夫したり、代替食品を利用するなどして下さい。

 

学校給食などでは、個別に対応できないこともあります。
こういう場合は、担任の先生と相談して、弁当にするなどの対策をとりましょう。

 

また、食べた場合だけでなく、触れただけでも症状が出ることがあります。
肌に触れたら、すぐに洗い流すなどして下さい。

 

強い卵アレルギーのお子さんは、インフルエンザの予防接種には要注意です。
なぜなら、インフルエンザのワクチンには卵が使用されているからです。
必ず、医師に相談してください。