概要
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「心の風邪」ともいわれる、ごく普通の病気で、治療すれば治ります。
しかし、多くの人は病院へ足を運びません。
したがって、うつ病に関する最大の問題は、治療を受けないことです。
受ければ、治る病気です。 |
症状
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(意欲が低下する)
・人と会いたがらない
・ものごとがおっくうになる
・ものごとに集中できない
(身体的症状)
・口が渇く
・眠れない
・下痢や便秘が続く
・食欲がない(反対に、むやみによく食べる)
・頭痛・めまい・耳鳴りがする
(気分がすぐれない)
・孤立感におそわれる
・楽しくない、ゆううつだ
・突然悲しくなっておいおい泣く |
原因
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ある種の精神的・身体的ストレスが引き金になることが多い。
たとえば、病気を患ったり、生活環境が大きく変化したり。
また、遺伝的要素もあるといわれています。
一般的に、男性より女性の方がうつになりやすい傾向にあります。
おそらく、女性ホルモンの影響があること、また、女性の方がストレスを受けやすい社会構造であること、などが考えられます。
近年、うつ病と脳内物質との関係が明らかになってきました。
脳の神経伝達物質セロトニンとノルアドレナリンが、うつに関係しているのです。
これらの物質がうまく伝達しなかったりした場合にうつ病が発症するのです。 |
かかりやすい年代
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あらゆる年代で発症します。
しかし、統計的に3つのピークがあるともいわれています。
20歳前後、50歳前後、それから老年期、この3つです。 |
治療法
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薬物療法・精神療法があります。
しかし、「休養」も大事な治療法です。
(薬物療法)
主な抗うつ薬として、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、四環系抗うつ薬、三環系抗うつ薬などがあります。
※こうした薬のことを「向精神薬」とよびます。
「向精神薬」をさらに分類すると、抗精神病薬(向ではなく抗)、抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬などとなります。
なお、薬の名前をいちいち覚える必要はありませんが、しかし、精神科や心療内科に通っている人で、他の病院に移った場合など、前の病院で服用していた薬の名前は正確に伝える必要があります。
(精神療法)
認知行動療法
・患者と医師がよく話し合い、共に考えて、患者の物事に対する認知の仕方を修正していくやり方です。
うつ病のほかに、パニック障害、恐怖症、PTSDなどにも使われる療法です。 |
注意点
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うつは治療すれば治る病気です。
ただし、人によって期間が長引いたり、治ってはまたかかり、また治り、
というようなこともあるため、本人はもちろん、家族も、
忍耐を要求されるケースがあることもまた確かです。
とりわけ、自殺に気をつけなければなりません。
うつが治りかけている時期に自殺してしまう人がたいへん多くいるのが現状です。
ナイフ類などを周囲に置かないようにしましょう。
それから、これはいまではよく耳にすることでしょうが、うつ病の人を励ますのは厳禁です。
「がんばって」という言葉は、患者にとっては鞭で打たれるのと同じです。
励ますのではなく、家族はいつも「あなたは私たちに絶対欠かせない人。大切で大事な人。ずっとそばにいてくれなければ困る」といったメッセージを絶えず伝え続けてください。
必要とされているんだ、ひとりじゃないんだ、と患者が思える家族関係を保ち続けてください。
たいへんなことですが、これによって家族の絆が以前より深まることもまた確かなのです。 |
さまざまなうつ病・うつ辺縁疾患
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(仮面うつ病)
精神的症状よりも身体的症状が全面に出ます。
更年期障害の症状に似ているケースもあります。
(荷下ろしうつ病)
長年気がかりだったことから解放されたとたんに、うつ状態になってしまいます。
住宅ローンを完済した、長患いがやっと治った、などなど。
(産後うつ病)
産後10日〜4週間くらいした頃に始まります。
「わたし、とてもじゃないけど、子育てなんかできない」
といい出し、ちぐはぐな行動を起こします。
症状が重い場合など、発作的に赤ちゃんを手に掛けることもあります。
育児・家事などに家族(夫)の協力が必要です。
(スーパーウーマン症候群)
有能な女性に見られる症状で、何事もパーフェクトにやらなければ気が済まず、また実際にパーフェクトと言えるような仕事や家事をするのですが、無理がたたって、やがて、うつの症状に陥っていきます。
(燃えつき症候群)
医療、教育関係者に多く見られるようです。
それまで意欲的だった人が、急に無表情になったりします。
(ペットロス)
ペットが死んだり、近親者が死んだときなどに起こります。
死を悲しむこと自体は普通の反応ですが、いつしかうつの症状に移行していく人がいるのです。
※あなたは「虹の橋」をご存じですか?
(マタニティブルー)
産後うつ病の前駆症状ともいえるかもしれません。
産後3〜10日くらいのあいだは、大半の女性が軽いうつ状態になります。
これは、出産後に女性ホルモンが大きく変動するためです。
たいていすぐに治るのですが、なかには、産後うつ病に移行していく人もいます。 |
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