2000年以降の新商品群/自由設計型・アカウント・保険口座
自由設計型・アカウント型・保険口座などの新商品が出てきました。
具体的な商品としては、「保険工房(第一生命)」、「リードU・パスポートU・テンダーU(第一生命)」、「ロングランEX(日本生命)」、「新・生きるチカラEX(日本生命)」、「ザ・ベクトル(三井生命)」、「ライフアカウントLA(明治安田生命)」、「はつらつ健康物語フルケア(明治安田生命)」、「マスターズQEタイプ(明治安田生命)」、「ライブワン(住友生命)」などがあります。
自由設計型・アカウント型、保険口座など、いろんないいかたをされるこれら新商品ですが、これまでと変わったところと変わらないところがあります。
2000年を境に、保険がガラリと変わった、ということではありません。
まあ、だいたい、この頃から、新しいタイプの商品を、各社競って販売を始めた、という程度の意味です。
たとえば、こんな商品たちです。
「保険工房」(第一生命)
「リードU・パスポートU・テンダーU」(第一生命)
「ロングランEX」(日本生命)
「新・生きるチカラEX」(日本生命)
「ザ・ベクトル」(三井生命)
「ライフアカウントLA」(明治安田生命)
「はつらつ健康物語フルケア」(明治安田生命)
「マスターズQEタイプ」(明治安田生命)
「ライブワン」(住友生命)などなど。
ずいぶんイメージが湧いてきたと思います。
松嶋さんとか田中さんとかとんねるずのあの人とか、有名なタレントさんたちの顔まで浮かんできたのではないでしょうか。
要するに、ここ数年、CMでよく流れている保険商品だということです。
保険口座とかアカウントとか積立とかファンドとか、いろんな言葉が使われる新商品群ですが、たしかに、個々の商品を詳細に見ると、今までと違っていることは間違いありません。
それぞれ、それなりの良さがあるのだろう、とも思います。
けれども、たとえば、法律にしても、社会制度にしても、肝心なことは、<どのように運用されるか>だと思うのです。
それがどんなにいい法律であっても、いい社会制度であっても、実際の社会生活の中で、どんな風に機能しているかが問題なのです。
振り返ってみれば、今までさんざん批判されてきた「定期付終身保険」にしても、この保険自体、べつに悪い商品ではありませんでした。
理にかなった、いい商品だと、今でもわたしは思います。
では、なぜこの商品が批判されたのか?
それは、<売り方>に大きな問題があったからです。
法律や制度でいえば、<運用>ですね。
これに問題があったから、だから、批判せざるを得なかったのです。
「定期付終身保険」は、常にさまざまな<特約>をアクセサリーのように飾り付けたセット商品として売られ続けてきました。
「定期付終身保険」は、常に「更新型」で売られ続けてきました。
また、「定期付終身保険」は、常に「転換」を前提にした見直しを顧客に迫りました。
そして、「定期付終身保険」は、なんと、この「更新型」と「転換」の合わせ技一本、という販売スタイルが見事に完成の域に達した商品でもありました。
それなら、アカウントはどうか?保険口座は?ファンドは?新しいのは、どうなんだろう?
「何も変わってないじゃないか!えっ?そうでしょ?えっ?」(わたしの叫び声)
ほぼ断言しますが、<売り方>は、決して今までと変わらないでしょう。
「定期付終身保険」がそうだったように、必ずさまざまな<特約>をアクセサリーのように飾り付けて、本来何が「主契約」なのかわからない保険にして売るでしょう。
※保険が複雑になると、加入する側の頭が混乱するだけではなく、売る側の頭、とりわけ、事故処理に当たる人間の頭も確実に混乱するのです。その結果、本来受け取れるはずの保険金や給付金を受け取れなくなるケースも出てくるでしょう。そういう意味でも、保険はシンプルなものに加入すべきなのです。
「定期付終身保険」がそうだったように、必ず「更新型」を強くプッシュする販売スタイルを貫くでしょう。
古い(予定利率のいい)「定期付終身保険」に入っている人を見つけたら、保険口座を使えばトクするといって、新しいのに「転換」させるでしょう。
でも、それはしかたないこと。保険会社にはそうせざるを得ない事情がある
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漢字系といわれる、旧来からの日本の生命保険会社は、いまもって、<逆ざや>から解放されていません。
苦しい経営が続いているのです。
余裕のある会社なら、会社と顧客の関係が<win-win>の関係であることを望むでしょう。
でも、余裕がないと、<Win-win>の関係、つまり、完全に顧客を負かしてしまうわけにはいかないけれど(後で自分に跳ね返るから)、しかし、今は悠長なことはいっていられず、とにかく、自分の方がよりトクするようにしなければ、という方向に走るのです。
新しい商品群の中の一部が、まさに、そのことを証明しています。
わたしは、いくつかの新しい商品を一瞥して、「なんだ、これなら、定期付終身保険の方がよかったじゃないか」と思わずつぶやきました。
「定期付終身保険」は、いろいろ問題があったとはいえ、60歳とか65歳になれば、「終身保険」の300万なり500万なりが、ちゃんとそこに残っていたのです。
最低限ではあるけれど、一生涯の保障が、しっかり手元に残ったのです。
しかし、新しい商品群の中には、その300万や500万さえも残らない保険があるじゃありませんか!
払いたくないのですよ、保険会社は。
どんなかたちであれ、契約者にお金を戻す道を細めたいのですよ。
「終身保険」は、保険会社からすると、いつかは支払わなければならない保険です。
でも、そこを細工して、60歳とか65歳の時点で、保険口座とかアカウントに数十万の現金が残っているだけにすれば、そういう設計の保険にしておけば、払わなくていいじゃないですか、会社は。
・・・・・・でも、そういうことなら、それまで1,000万から1,500万支払ってきた顧客の、その後の「生存リスク」はどうなるんでしょう?
新しい商品群は、全般的な傾向として、働き盛りの「死亡リスク」にばかり重点を置き、引退後の「生存リスク」は、後はあなたが勝手におやりなさい、という保険だとわたしは思います。
これが一つの結論ですね。
だから、これを承知で加入を検討するなら、わたしは止めません。
そのときこそ、保険口座とは何か、アカウントの利点は何か、そういう細かい点を、しっかり研究してください。
「定期付終身保険」もそうですが、理解した上で加入する分には、当然、いい保険がこれらの中にはあります。
でも、やっぱり、わたしはすすめませんね(笑)。
「君子危うきに近寄らず」です。
だって、新しい商品群は、商品そのものが持つ複雑さに加えて、いいですか、あなたが契約を検討する際、相手にするのは、公平なファイナンシャルプランナーではないのですよ。
基本的に1社の商品のみを売りたくてウズウズしている外務員さんたちを相手にするのですよ。
あなた、太刀打ちできますか?
わたしはムリです(笑)。
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