「保険加入の謝礼口実に酒席」北九州殺人事件の容疑者供述(2006.1.14)
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車の海中転落を装い、北九州市戸畑区初音町、郵便局員藤田明さん(43)が殺害された保険金殺人事件で、同市小倉南区星和台1、保険代理業二宮啓介容疑者(47)が「事件当日、5000万円の生命保険に入ってくれたことに対する謝礼として、藤田さんに酒や料理をごちそうした」と供述していることがわかった。
福岡県警の捜査本部は、藤田さんの妻、博美容疑者(42)らが、藤田さんを熟睡させて車ごと海中に転落させるため、不自然に思われない口実で酒席を設け、睡眠薬を混入した酒を飲ませた疑いが強いとみている。
調べによると、博美、二宮両容疑者らは藤田さんを殺害し、生命保険金を詐取しようと計画。2005年10月12日午後10時ごろ、藤田さんを乗せた乗用車を同市小倉北区の小倉港の岸壁から落とし、藤田さんを水死させた疑い。
二宮容疑者は、藤田さんの生命保険について、「昨夏、博美容疑者に『自分が代理業をしている生命保険会社の保険に入るよう勧誘してほしい』と持ちかけた」と供述。「藤田さんは博美容疑者に説得されて加入に同意し、昨年10月1日、死亡時には博美容疑者に5000万円が支払われる契約が成立した」と説明している。
さらに「契約成立後、『大口の保険に入ってくれたお礼がしたい』と言って、藤田さんを食事に誘った。事件当日、焼き鳥店で午後7時ごろから約2時間会食し、博美容疑者とともに酒を勧めた」と話しているという。藤田さんの遺体を司法解剖した結果、睡眠薬とアルコールが検出された。
捜査本部は、海中への転落時、藤田さんはアルコールと睡眠薬の併用で、昏睡(こんすい)状態にあったとみており、博美、二宮両容疑者が睡眠薬を飲ませるために会食を計画したとみている。
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