生命保険/平均入院日数
生命保険、とりわけ、医療保険の加入を検討している方にとっては、
平均入院日数というのは、気になるデータでしょう。
しかし、データというのは、<見せ方>ひとつで、いろいろに姿を変えるものです。
あなたにあったデータのとらえ方をしましょう。
厚生労働省の「患者調査」(平成14年)によると、
精神病床を除いた全入院患者の平均入院日数は、
37.9日です。
このデータは3年ごとに集計されていますが、
集計する毎に減少しています。
つまり、全体的にいうと、入院日数は短期化されています。
ガン入院などでも、一ヶ月以内に退院する例は、
いまや、ありふれてさえいます。
しかし、入院データは、
じつは、何通りもの細分化されたものがあるのです。
たとえば、年齢別に分けたもの。
病気の種類別に分けたもの。
その他、まだあります。
そして、ここが重要なのですが、
保険会社のパンフレットなどを見ると、
どれも、自社の商品に寄り添うようなデータの見せ方をしているのです。
「短期入院特約」をウリにしている商品では、
「近年は、7日以内の入院が、全入院の38.3%にもなっています」といったフレーズで訴えます。
「長期入院特約」を目玉にしている商品では、
「近年、入院日数は2局化しています。多くの病気が短縮化される一方で、
脳血管疾患などは、逆に、長期化しているのです」など。
また、1入院の支払い日数が60日のものを売りたい場合などは、
「高齢になっても、平均入院日数は60日前後。
だから、この商品で大丈夫」とアピールします。
どれも間違いではありません。
それぞれ正しいデータに基づいています。
ただ、強調するところが違っているのです。
それゆえ、使いようによって、
データというのは、まさに「万華鏡」です。
だから、「平均」というのは、あくまでも、話半分に聞いておいてください。
実際のところ、家系によってかかりやすい病気というのがあります。
「どうも、うちはガンにかかりやすい傾向がある」とか、
「うちの場合は、祖父も、父も、みな脳卒中で死んでいる。
自分にもそんな傾向があるんだろうか」など。
たしかに、あるていど、こうした傾向はあるようです。
そこで、こんなデータを見てみましょう。
胃ガン・大腸ガン・肺ガンなどの場合、
65歳以上の平均入院日数は40日前後です。
いっぽうで、同じ65歳以上ですが、
脳血管疾患の場合は、平均で120日前後です。
これを見てもわかるように、
もしも、あなたの家系が、脳血管障害にかかりやすい家系であるのなら、
少なくとも、そういう不安をあなたがお持ちなら、
「医療保険」の1入院日数は、最低でも120日タイプのものにすべきでしょう。
また、ガンの傾向が強い家系なら、
60日タイプのものでも、まあいいかな、といったところです。
つまり、全体の平均データは、あくまでも参考にしておき、
実際に保険に加入する際は、
あなたの日頃抱いている<不安>を、しっかりもう一度見つめ直すことです。
こういった<不安>には、上の家系の例のように、
あんがい、それなりの根拠がある場合が多いからです。
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